こんにちは。みっちゃんです。
栗山もこれから冬をむかえます。鮮やかだった山の色はあせ、観光シーズンのようなにぎやかさはだんだん落ちついてきています。
さみしい季節と感じる人も多いかもしれませんが、なかには「これはこれでいい」「こんな季節だからいい」なんていってくれるお客さんもいます。どんなところがよいのでしょうか?
お客さんとお話していて、この時期の魅力を教えてもらっています。
「のどかでいい。落ち着いていていい」
「葉っぱがひらひらと落ちる様子が美しい」
「川の水面のあたりに葉がかすかに残っている様子が、なんともいえない」
という声も。
いわれてみれば、こんな楽しみができるのもいま時期だからですね。
また
「おばあちゃんたちが畑も片付けている様子がいい」
なんていわれることも。
これから本格的な冬に備えるため、雪が降る前に畑を片づけているばあちゃんたち。うちのあいちゃん(姑)もそうです。
さるに食べられないようかけいてた囲いをとったり、土をうなって(耕して)、来年のために畑をきれいにしています。
また、家の軒下に大根などが干してあるのもこの時期です。福冨士のような民宿だけでなく、地域のどこの家にも見られる光景です。
大根だけでなく、白菜とかネギも干しています。つけものなどにして食べています。
…こんないなかの風景に「わびさびを感じる」なんていわれたこともあります。
ちなみに、ばあちゃんたちは軒下にずらっと並んだ大根を見ながら、品評会をやることもあるみたいです。
「おらんちの大根のほうがひげがすくなくて色白でいい肌だ。」「これは美人だ。これは不美人だ」なんて、時にはけんか?もしながらも、ライバルと切磋琢磨しながらがんばっています。
…こんなことははばあちゃんらと話しているから、嫁姑の関係があるから、わかることですね。
自分が当たり前だと思っていたことでも、お客さんに改めて魅力を教えてもらっています。そういうときは、こんないなかでの暮らしもいいなと思えます。
冬に備えるいなかの暮らし、少しは目に浮かんできたしょうか?
旅行の際は、そんなところも意識してみるとおもしろいかもしれませんね。 みっちゃん