民宿福冨士がある家康の里。夏になると祭があり(2019年は8/24(土)と8/25(日))、そこで獅子舞が奉納されます。
毎年、祭の日が近づいてくると、獅子舞の練習によって太鼓や笛の音が地域中に響きわたります。胸がわくわくし、心がおどるような気持ちになります。
これはみっちゃんが福島から福冨士に嫁いだときからもずっと続いていることです。今ではすっかり生活の一部として体に馴染んでいます。
獅子舞のことは知っていたけど、生で鑑賞したのは、10代の頃に栗山へ遊びに行ったときに見たのがきっかけです。のちに夫となるたかおさんたちがやっていたのを見たのが最初のきっかけです。
第一印象は、なんとなくですが、かっこいいなと感じました。
動きの意味はよくわかりませんでした。でも型っていうのかな、上手な人がやる場合は身振り手振りが大きくて、その人の体よりも大きく見せていることなど、魅力に感じました。
そして、福冨士に嫁いでからはもう40年近く見ています。
最初はわからなかったことですが、女性は獅子舞はできません。獅子舞のサポート役に徹します。
主な役割として、祭にきていただいたお客さまに料理をふるまいます。
当番制となっていて、現在11ある世帯を3グループにわけ、3日間のうちの1日ずつ各世帯が担当します。
昔は祭は一週間ほど続き、頭(かしら)と呼ばれる当番の家で獅子舞は奉納されていました。今は3日間となり、場所は集会所で行われています。
獅子舞は 一般の観光客の方でも鑑賞できます。
宿泊については、民宿の家の人が当番じゃない日は、すこしだけ泊まれることがあるようです。たまたま泊まれた人はラッキーですね。宿泊される方にはもちろん獅子舞を見てもらうよう案内をしています。
そのときのお客さんの反応は、「何やっているんだろう?」と不思議に思う方がきっとほとんどでしょう。
それでも地元の人に説明をきいたり、盛り上がっている様子をしばらく見ていると、「なんだろうこの人たち」と感じながらも、山奥の集落が祭によって団結していることに対して、すごいことだと思うようです。
結果的にはまた見たいと言ってくれる人もたくさんいます。祭の見学自体は、宿泊しなくても自由に鑑賞できます。機会があればぜひ見てほしいと思います。
<参考> 【栗山獅子舞スケジュール】獅子舞王国の底力。1ヶ月間で全9地区! | 5秒でくりやま
「祭が終わると地域もおわってしまう」とおっしゃる方もいるくらい、祭は地域にとって大切なものです。今では人手が減り内容を簡略化する動きも各地で増えてきています。それでも、この地域の宝を長く残すため、できる限りのことをしていきます。
みっちゃん